第5回 宗教と医療

文化人類学において「宗教」とはどのように定義される？

• 教義と制度の集まり

• 医療と対立する信念

• 世界の秩序を意味づける象徴の体系

• 精神疾患の原因説明

クリフォード・ギアーツが宗教を通じて注目したのはどれか？

• 祈りの効果

• 信者の数

• 信じている内容の正しさ

• 信じるという文化的実践

宗教が医療と“摩擦”を生む典型的な場面はどれか？

• 看護師が薬を間違える

• 病院にお坊さんが訪れる

• 宗教上の理由で治療を拒否される

• 家族と患者の間で食事の好みが違う

ムスリム患者が異性の医療従事者による身体介助を拒否する背景にある宗教的価値観として適切なのは？

• 異性の医師は診療技術が劣るとされているため

• イスラームでは同性同士の診察が義務であるため

• 身体は神聖であり、異性に見せることを避けるべきとされているため

• 医療行為自体が宗教的に禁止されているため

「文化的謙虚さ」が示す姿勢とは？

• 常に宗教的ケアを否定する

• 相手の文化より自分の正しさを優先する

• わからないことを認め、相手から学ぶ姿勢

• 沈黙を保って観察すること

医療が担う「癒し」と宗教が担う「癒し」の違いは？

• 医療は社会構造を変える、宗教は個人だけを癒す

• 医療は科学的、宗教は精神的な癒しを与える

• 宗教は医療の代わりになりうる

• 医療と宗教は完全に同じ目的を持つ

ムスリム女性が男性医師の診察を拒否した背景にある宗教的原則は？

• 断食の義務

• 救急医療の拒否

• 異性との身体接触の回避

• 出産を助産師に任せる義務

ムスリム患者が診察を拒否した際、看護師の対応で問題だったのは？

• 言葉遣いが悪かった

• 選択の余地を与えなかったこと

• 翻訳機がなかったこと

• 医師を非難したこと

ムスリムに対して、豚由来の成分が含まれる注射薬を処方する場面で、最も人類学的配慮のある対応はどれか？

• 成分について説明せず、緊急性を理由に投与する

• 宗教を理由に治療を拒否するのは非科学的だと伝える

• 成分を説明し、代替薬があるかを調べ、患者の意思を確認する

• 医師の指示通りにそのまま実施する

エホバの証人が輸血を拒否する理由は？

• 科学的な根拠がないとされるから

• 血液製剤が高額だから

• 聖書の教えで血を体に入れることを禁じているから

• 宗教的に絶食しているから